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妖斥人165

狐の姿のころくは肩で息をしていた。くらはの姿のたまもには少しの乱れもない。
勝ちはないと悟ったころくは背を向け、森へと駆け出した。
「させるかっ」
 たまもは腕をすっとあげ、ころくに向けて真っ直ぐに伸ばした。ぴんと張った指先から風が起こる。風の塊は迷いなく一直線に進み、雨雫といくつもの葉を巻き込みながらころくを捕らえ宙へと浮き上がらせた。そのまま風はころくをたまもの元へと運んだ。
「甘い。安々と逃すわけがなかろう。おぬしは敵じゃ」
 怯えるころくにたまもは刀を振り下ろそうとした。
『待ちな』
 くらはがたまもの動きを止めた。相反する意識の指令に、刀を持つ腕が震えた。
『庇うのか』
『アタシにはどうでもいい、こんなやつ。ただアタシの体を使うのはやめな。やりたきゃ自分の体使うんだね』
『妖を庇(かぼ)うたり、人を庇(かぼ)うたり、げに忙しきこと』
『庇ってなど……』
『庇(かぼ)うておる。おぬしの心は人にも妖にも傾いておる。中途半端だから、矛盾にも気づかぬ。おぬしはどちらにもなれぬ』


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テーマ : 日々のつれづれ
ジャンル : 日記

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