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妖斥人164

 くらははたまもからかすかに流れ込んでくる感情に気づいた。悲しみと憎しみ、それから愛おしさだった。目の前にいるのが中身こそ違えど、たまもの夫だったということをくらはは今になってはっきりと認識した。
『辛いのか?』
『盗み見』
 返ってきた短い答えに、くらはは察した。それから後は何も言わずに、体を預けていた。
 やがて勝負はついた。ころくは確かに大きな力を有していたが、それを操れてはいなかった。決着は火を見るより明らかだった。波調は全く合っておらず、同調に至っては肉を食らうことで無理矢理作ったものだった。
「食うこととは血肉とし、力とすること」と自然界の連鎖についてえんは話したのだが、ころくはそれを曲解した。挙句にあずみといずみの両親が、もっともやってはいけない事例として挙げた死妖宿召を行った。通常の生妖(しょうよう)宿召では、体は別に存在し宿召師が解き放てば妖はいつでも体に戻れた。妖自身に意識があり、激しく抵抗を試みれば逃れることも不可能ではなかった。一方死妖宿召の場合は、天に召されようとする魂を体の一部で縛り付ける。死した妖に意識はなく、魂はいつまでも死んだ瞬間の痛みと幻想に苛まれる。決して逃れようとしないため、未熟なころくにも縛り付けておくことができた。だが、死者の冒涜は対妖であろうと許されることではないと、宿召師の間では禁忌とされていた。


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