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妖斥人161

『こんなときに冗談かい?』
『面白くもない返しじゃ。そんな余裕はない。早く貸せ』
『頼みごとしてるとは思えないね』
『下らぬのう。また、そんな義理ないとでも言うつもりか?』
『ご明察。そんな簡単に貸し借りできるもんじゃないだろ?』
『そりゃ、そうじゃ。じゃが、おぬしとならできる。波調は似通っておるし、おぬしは妖の血を半分持つ異者じゃ』
『都合いいね。異者を見下しているくせに』
『わらわはそうおもったことはない』
『どうでもいいよ。さっきも言ったとおり、そんな義理はない』
 くらはは語尾の一言一言を区切り、強く言った。
『ふう。おぬしの心がわらわにはよく分からぬ。いずみを通して伝わってきた心と全く逆の行動をおぬしは取っていた。なぜ隠すのか。天邪鬼なのか?』 
『盗み見とは、趣味が悪い』
『協力せぬか?』
『道理として、進んで妖に体を貸すわけないだろ。第一、いずみの中にいるんだからさ、いまさらなんで別の体を欲しがるわけ?』
『わらわが実体化すれば、この娘は壊れる』 
 くらはは驚く。
『いずみを気遣ってるのか?』
『当たり前じゃ。妖には心がないとでも思うておるのか? 心外じゃのう。まあ、娘が壊れれば、わらわも死ぬからでもあるが。わらわの本体は仮死状態となり、月の光による回復を待っておる。今戻れば死。戻らなくとも実体化すれば同じく死じゃ』
『……アンタの生き死にはアタシには関係ないね』
『そうか。交渉決裂か。この娘も報われぬな。おぬしを助けようと、自らの身をなげうってわらわを召び出したというに』



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